放射線科の紹介
東大阪徳洲会病院 放射線科は、安全であることはもちろん、安心な医療を提供するため、患者様への説明を大切にしております。放射線検査は、疾患の有無・早期発見・治療方針決定等多くのメリットを有していますが、放射線を体に受けるというリスクを背負っています。
我々診療放射線技師は、医療機器の日常の始業終業点検を確実に行い、定期的にメーカーによる点検を実施して、安全確保と性能維持に努め、最適化された最小の線量で診断等に必要な検査結果を提供しています。そして、患者さんが放射線検査に不安を持ち、必要な検査を受けないリスクを負わないように、納得して検査を受けて頂くために十分な説明をする事を心がけています。
放射線科では、患者さんの立場にたって信頼と納得を獲得し、安心で安全な質の高い医療を提供できるように日々努めてまいります。
業務案内 - 一般撮影業務
レントゲン撮影(一般撮影)は最も多く行われている画像検査の一つです。現在でもその重要性に変わりはありません。胸部、腹部、骨などのX線撮影を主とした検査の事です。短時間で画像情報が提供出来る為、主に最初の診断や経過観察に用いられています。
患者様には各検査部位にあった体位をとっていただき撮影を行います。なるべく苦痛の少ない体位で撮影するよう心がけておりますが、部位によりご協力いただく場合がございます。
注意していただきたいこと
下記のようなものがある場合、撮影部位によって取り外していただくか、脱いでいただくことになります。
検査着を用意していますのでご安心ください。
- プラスチック類(ボタン等)
- 貴金属(ネックレス、ピアス等)
- メガネ、入れ歯、ヘアピン
- 金属の入った下着(ブラジャー等)
- ズボンのベルト、ファスナー、コルセット
- カイロ、エレキバン、湿布 など
検査を受けるにあたって
X線検査と聞いて、放射線被曝を心配される方もいらっしゃると思いますが、患者さんにとって病気の早期診断は大きな利益であり、そのための放射線検査です。しかしわずかながらでも放射線被曝の不利益(悪影響)の可能性がある以上、無駄な放射線被曝は避けなければなりません。従って、検査に当たっては何の目的で行うのか、それによって何が診断できるのかを主治医から十分な説明を受けて納得した上で検査を受けるようにして下さい。
業務案内 - CT業務
CTとは、「Computed Tomography 」の略で、日本語では、「コンピュータ断層撮影法」と呼ばれています。X線を身体の周りに照射し、その情報をコンピュータで処理、身体の内部を画像化する検査です。 臓器や骨を短い時間で画像化でき、患者様の体の中を詳しく調べることができます。痛みも殆どない為、多くの医療現場で活用されています。
CTの適応部位・疾患
- 頭部 (脳出血・クモ膜下出血・外傷)
- 脊椎 (外傷・骨折)
- 頚部 (腫瘍・炎症)
- 肺 (肺がん・肺炎)
- 血管 (血管病変)
- 腹部 (肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・腸管・副腎のがん)
- 骨盤 (子宮・卵巣、膀胱がん)
- 関節 (軟部組織)
短時間で広範囲の検査が撮影可能であり、体内の情報をより詳細な画像として表します。
従来の横断面だけでなく冠状断面及び矢状断面も描出し、さらに3D画像を再構築することで診断や治療・手術に役立てています。
業務案内 - X線テレビ(X線透視業務)
デジタル変換装置搭載により、以前より高精細な画像診断が可能です。
この装置では、造影剤(バリウム)を使って食道、胃の検査を施行します。
その他、嚥下造影など様々な検査に使われます。
業務案内 - 骨密度業務
骨密度とは、骨の硬さ(強さ)を表す尺度のひとつで、骨の中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがどのくらい詰まっているかということを数値化したものです。骨密度が低下すると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。
骨粗鬆症などの骨密度低下による疾患は初期症状がわかりにくいため、骨密度を正確に測定することが重要です。
骨密度の低下は、生活習慣・体型・体質・病気・ホルモン剤の内服など様々な原因がありますので、整形外科・内科・健診など多くの診療科からの検査依頼があります。
放射線科に入職希望される方へ
救急医療の最前線で生命を守り続ける放射線技師として共に頑張りませんか?
徳洲会グループ病院は放射線部には日本最多の約800名の診療放射線技師が在籍しています。救急車で搬送される患者様は私たち診療放射線技師が検査や治療に携わることが多く、早急に画像診断を行い、迅速に治療を行うことが求められています。
断らない医療の実践のため、最新の医療機器が導入されており、救急医療の最前線で活躍することができます。また、豊富な症例数により、高度な医療技術が習得可能です。
各種認定資格や専門技師へのサポート体制を整え、スペシャリストの育成にも力を入れていますので、入職後、経験を積みながら各種試験にチャレンジできます。定期的にグループ内の病院間で交換研修を行うことで、自病院ではできない経験を積むことができ、他病院技師との交流を通してチームワークや仲間との絆を育んでいます。
研究発表会も積極的に行っており、各病院での撮影技術や創意工夫を共有し、一人でも多くの患者様により良い医療を提供できるように日々努力しています。
教育・研修
放射線科の業務(一般撮影、造影、CT)において、OJTの中で業務マニュアルを作成するとともに、独自の教育プログラム(基本の専門知識を深め、段階的にスペシャリストとしての自己目標が定められるよう設定)に沿って診療放射線技師の育成を行っています。
新人に対しては、先輩の担当者による教育や相談等サポート体制に加えて、フィードバックを通して人材育成を行っています。
資格取得支援制度
放射線科では、学術的研究活動ならびに診療放射線技師会認定をはじめ、さまざまな認定取得に対する支援を行っています。
放射線診断領域に関するキャリアアップ・スキルアップは「広く認められる診療放射線技師であるべき」という考えに基づいています。
幅広い視野を持つ医療従事者の育成に努めています。